38歳男性・福岡市東区在住/IT関連会社勤務
結婚9年目・子どもなし
35歳女性・福岡市東区在住/パート勤務(雑貨店)
「アイドルのイベントが海浜公園である」と言い、月1〜2回、土日に“推し活”として外出するようになった
「最初は応援してたんですよ、“推しが生きがい”って言ってる妻を。まあ趣味なら…って」。
ご依頼者さまがそう話すのも無理はありません。
対象者である奥さまは、ここ1年ほど“推し活”――あるローカルアイドルグループのファン活動――にのめり込むようになり、「イベントがあるから」と言って海の中道や志賀島方面へ出かけることが増えていました。
ただ、そのうち「同じ現場仲間と泊まる」「打ち上げがある」と、外泊をするようになり、ある日“イベントがなかった日”に外出していたことが判明。
「これはおかしいと思った。でも、自分が信じすぎたのかなって気持ちもある。だからこそ、白か黒かをはっきりさせたくて」と、ご依頼者さまは冷静に、しかし明確な意志を持って調査を依頼されました。
ご主人が持っていた情報は非常に的確で、「外出日は大体月末の土日」「出発時間は10時前後」「推し活メンバーに“男性ファンも多い”と話していた」など、十分な手がかりがありました。
「本当にイベントなのか」「誰と会っているのか」「どこへ行っているのか」――
調査の方針としては、土日の午前から午後にかけて、対象者の出発から行動を尾行し、接触相手と行動パターンを確認する流れを取りました。
初回の調査は土曜日。対象者は午前9時50分ごろ、自宅を出て香椎駅から電車で西鉄貝塚線に乗り換え、海の中道駅へ。
「推し活イベント」とされていたこの日は、実際には公園内での催しは確認されず、対象者は駅近くの売店で時間を潰した後、午前11時過ぎに現れた男性と合流。男性は30代後半、黒のキャップにサングラス、リュックを背負ったアウトドア系の服装。
ふたりはそのまま徒歩で海の中道海浜公園の一角へ移動。周囲に人が少ないエリアに敷物を広げ、持参したコンビニの軽食をシェアしながら2時間近く過ごしていました。途中、肩に手を回したり、手を繋ぐ場面もあり、「初対面」や「知人」レベルではない親密さが見られました。
その後、ふたりは駅方面へ戻り、香椎浜イオンモール内のカフェで再びお茶。15時すぎ、対象者は「今日はこのへんで」と別れを告げる形で、単独で帰宅しました。
調査報告後、ご主人が本人に確認したところ「イベントは中止だったから、ファン仲間と話してただけ」と主張していたそうですが、次の調査でその言い訳は通じなくなります。
2回目の調査では、今度は箱崎ふ頭のアイランドシティにて同一の男性と合流し、タクシーで志賀島方面のリゾート型ホテルへ。
15時チェックイン、18時半チェックアウト。その後、中洲川端駅前で軽く食事をしたあと、男性と別れ、対象者は香椎駅経由で帰宅。
相手男性の素性を調べた結果、福岡市南区在住の独身会社員で、いわゆる「ライブ会場で知り合ったファン同士」。SNS上では複数回、対象者のアカウントと“相互フォロー”関係にあり、DMのやり取りもあったことが現場でのスマホ画面確認で判明しました。
この2回の調査で、「アイドルイベント」や「ファン仲間」という名目の裏に、定期的な密会があることが明らかとなり、さらに3回目には対象者が「グループ観覧」と言っていた日にも、実際には2人きりでの行動であったことが確認され、事実上の“偽装された恋愛関係”が成立していたことが立証できました。
調査は5日間・25時間。全て土日の日中帯に絞ったことで、効率良く対象者の行動パターンを可視化し、浮気相手の素性と関係性を明確にする証拠を収集することができました。
アドバンスドプラン
プラン名:アドバンスドプラン
プランの時間・期間:5日間 or 25時間
金額:330,000円(税込 300,000円)
時間あたりの料金:約12,000円
プランの特徴:対象者の行動パターンを把握し、確実な証拠を収集できる長期間対応型の調査プラン。
福岡市東区というエリアは、都市部でありながら自然豊かで、恋人たちが人目を避けて会うのに“ちょうどいい”場所が多くあります。今回、対象者が「推し活イベント」と称して出かけていたのは、まさにそのロケーションを最大限に活かした行動でした。
最も難しかったのは、最初の調査時に“公園でピクニック風の密会”というスタイルを取っていたことです。会話は聞き取れず、距離もある中で写真をどう押さえるか。ここは調査員を2チームに分け、遠距離望遠と接近撮影の2パターンを同時進行で行い、対象者に気づかれずに表情や手つなぎの様子を収めることができました。
また、依頼者さまから「妻はSNSで推し活の記録を上げていない日がある」と教えていただいたのも大きかったです。それにより“本当にイベントがあったのか?”という点も検証対象にでき、嘘が重なっていることを浮き彫りにできました。
土日の限られた時間で集中調査を行ったため、費用の無駄も抑えつつ、回数ごとに相手男性との関係性の深まりも追えました。ご依頼者さまには報告書と映像をお渡しし、現在は「まず別居」という形で距離を取りながら冷静に整理を進めているとのことです。
「真実は辛かったけど、見ないで過ごすのはもっと辛かったと思う」とおっしゃっていたのが印象に残っています。