39歳女性・太宰府市在住/パート勤務(医療事務)
結婚12年目・子ども2人(小学生)
41歳男性・太宰府市在住/建設資材会社営業職
「神社巡りにハマった」と言い、月に数回、休日に一人で外出するように
「夫が“神社巡り”にハマったって言い出したのが去年の秋頃で、それはまあいい趣味だと思ったんですよ。でも、だんだん様子がおかしくなってきて……」。
依頼者である奥さまは、言葉を選びながら、私たちに夫の変化を語ってくれました。
最初の違和感は、太宰府天満宮や竈門神社といった地元の名所に「一人で行く」と言っていたのに、やたらと身なりに気を遣うようになったこと。「神社に行くだけで、なんでそんなにおしゃれするの?」と尋ねても、「たまにはいいじゃん」と軽くかわされるだけ。
スマホにロックをかけるようになり、休日の朝は家族に「神社行ってくる」と言って9時過ぎには出発。帰宅は夕方17時前後と、少し長め。
「神社にそんなに時間かかる?」と疑問に思いつつも、証拠がないので強く言えなかったそうです。
奥さまは非常に理知的で、「浮気しているかどうかは本人しかわからない。だからこそ、客観的な証拠がほしい」と、静かに、しかし明確な口調で依頼の理由を話してくださいました。
「もし黒だったら、それをもってこちらも次の選択を考える。それが誠実な生き方だと思うんです」。
対象者が「太宰府市内で完結している」と言いながら、実は別の場所に移動している可能性があるため、調査は尾行を中心にして対象の行動を丁寧に追う方針でスタートしました。
初回の調査は、日曜日の朝。対象者は9時10分頃、自宅を車で出発。「竈門神社に行く」と家族に言っていたらしく、車のルートも最初はそれらしい方向へ。しかし、そのまま太宰府ICから高速に乗り、福岡都市高速を経て、向かった先は――なんと天神エリア。
駐車したのは警固のコインパーキング。そこから徒歩で今泉のカフェへ。待ち合わせていたのは、30代前半とおぼしき女性。服装はカジュアルで控えめながら、相手の顔を見るやいなや手を振る様子は、初対面ではない関係を感じさせました。
カフェでの滞在は1時間弱。その後、二人は大名方面へ移動し、ビジネスホテル「ホテルウィングインターナショナル」へ。堂々とフロントを通過し、部屋へ入室。滞在時間は約2時間半。退出後、再び別のカフェに入り、今度は店外のテラス席で寄り添って会話。
昼過ぎに解散したあと、対象者は高速で太宰府へ戻り、15時半には帰宅。家族には「竈門神社の帰りに天満宮にも寄った」と話していたそうです。
調査はそこからさらに3回実施。別の週末にも、同様に「神社巡り」を口実に天神・今泉方面へ。相手女性はどうやら中央区在住の派遣社員で、勤務先は天神の百貨店らしく、対象者とは「昼間に会う」ことが基本スタイルのようでした。
対象者の外出は月に3〜4回で、うち2回は相手女性との接触が確認されました。パターンとしては、太宰府から都市高速を使って約30〜40分で天神へ向かい、カフェやホテルをはしご。帰りに時間調整のために天満宮周辺に一時立ち寄ることで、「嘘を嘘で補強する」行動も見られました。
5日間の調査(25時間)で、接触場面の鮮明な写真・動画を複数収集。相手女性とのLINE履歴やプレゼントの受け渡しなどの直接的証拠は取れなかったものの、2人での密会の映像と、ホテルの出入りの記録が揃ったことで、証拠としての完成度は十分。
報告書提出後、依頼者さまは「やっぱりね、という気持ちと、ちゃんと見てよかったという気持ち」と話しておられ、現在はご主人と今後の話し合いに入られているとのことです。
アドバンスドプラン
プラン名:アドバンスドプラン
プランの時間・期間:5日間 or 25時間
金額:330,000円(税込 300,000円)
時間あたりの料金:約12,000円
プランの特徴:長期間かつ詳細な分析を実施し、確実な証拠を得るための調査。
今回の調査で一番のカギは、「地元で完結しているように見せかけて、実は外に出ていた」という点でした。対象者が“神社巡り”というもっともらしい理由で外出するスタイルだったため、初期段階では太宰府市内だけを想定していたんですが、調査初日に都市高速に乗った時点で一気に方針を切り替えました。これがうまくハマったことで、効率よく証拠を押さえることができました。
交通量の多い博多〜天神エリアでの尾行はリスクも大きく、特に今泉や大名といった細かい路地が多い地域では、調査員同士の連携が必要不可欠でした。そういった中で、依頼者さまから「夫は大名のカフェが好きで昔よく行っていた」というヒントをいただけたのは非常に助かりました。それにより、対象者の立ち寄りそうなエリアを事前に想定でき、張り込みポイントも絞りやすくなりました。
また、対象者が“神社に立ち寄って帰宅”というアリバイ作りの行動をとっていたため、帰りの動きまで追う必要がありました。これにより、嘘の整合性を補強する意図も見抜けました。調査後は証拠一式を整理して依頼者さまに提出し、弁護士への連携もサポート。依頼者さまの「これで気持ちが定まった」という言葉が印象に残っています。