2025年4月25日
福岡県筑紫野市在住・40代女性・パート勤務・高校生と中学生の子を持つ母親
依頼者の夫・40代後半・会社員・福岡市内の建築関連会社勤務
「スマホのロックなんて、今まで気にしたこともなかったんです」。依頼者の奥さまは、そう語りながら調査を依頼されました。ご主人が最近になって急にスマートフォンにロックをかけはじめ、しかもやけにスマホばかり見ている。ふとした拍子に、LINEの通知に“♡”のついた見知らぬ女性の名前が出てきた。それを見て、体が震えたそうです。
彼女は昔から「自分がされて嫌なことはしない」がモットーで、信頼をベースに夫婦関係を築いてこられた方です。ですが、「見なかったことにはできない」と感じ、私たちの元に相談にいらっしゃいました。浮気の証拠がほしいというよりは、「本当に浮気なのか、私の思い違いではないかをはっきりさせたい」と言うのが、正直な気持ちだったようです。
筑紫野市は落ち着いた住宅街が広がる街で、調査は決して派手なものではありませんが、福岡市内や佐賀県鳥栖市にもアクセスが良いため、浮気相手と市外で会っている可能性もあると推測しました。調査開始は金曜日の夕方。帰宅時間に合わせて張り込みを行い、ご主人の動きに目を光らせました。
初日は、筑紫野市内の自宅から会社までの通勤ルートを確認しながら、ご主人の行動パターンを把握することに注力しました。ご主人は博多方面への通勤で、西鉄「朝倉街道駅」から電車を使い、そこから会社までは徒歩移動。ただ、金曜の夕方、会社を出た後はまっすぐ帰宅せず、西鉄福岡（天神）駅近くの居酒屋に立ち寄っていました。店内での様子は確認できませんでしたが、明らかに誰かと会っている形跡があり、2時間後にはタクシーで博多駅へ移動。その後、新幹線で「新鳥栖駅」に向かいました。
このあたりから、調査は次の段階へ。鳥栖駅前で降りたご主人は、20代後半と思われる女性と合流。二人は人目を気にする様子もなく、駅前の商業施設「フレスポ鳥栖」内のレストランへ。そこでは、明らかに恋人同士のような距離感で食事を楽しんでいました。食後は鳥栖市内のビジネスホテルにチェックイン。出入りの様子をカメラに収め、必要な証拠も確保しました。
翌朝は別々にホテルを出ましたが、女性の方は車で久留米方面へ。ナンバープレートから居住地も判明し、後日の調査でご主人のLINEにも頻繁に連絡を取っていることが明らかになりました。
土曜日の夜も同様の行動をとっていたため、3日間で計2回の密会現場と、ラブホテルへの出入りを含む写真・動画資料を集めることに成功。これらの証拠は、法的な場面でも十分に活用できるレベルのものでした。
調査時間は合計で【27時間】、移動も含めて5日間に渡って行われました。調査を通じて感じたのは、ご主人がこれまで非常に計画的に行動していたということ。夜に帰る時間が遅れる日も、「飲み会」「出張」など自然な言い訳がついていたため、依頼者が疑いにくい構図ができていました。ですが、LINEの通知ひとつから、こうして全容を把握することができたのは、依頼者が「違和感」を見逃さなかったからだと思います。
アドバンスドプラン
プランの時間・期間：5日間 or 25時間
金額：330,000円（税込）／300,000円（税別）
時間あたりの料金：約12,000円
特徴：長期間かつ詳細な分析を実施し、確実な証拠を得るための調査。
今回の調査で一番苦労したのは、対象者が自家用車を使わず、公共交通機関と徒歩で行動していたことでした。そのため、尾行の際は電車移動に対応するための人員配置が必要になり、各駅での待機や同乗など、機動力を求められました。また、鳥栖での密会については、相手の女性がどこから来ているのかが初日は不明だったため、ホテルの出入り後に追尾して居住地を特定する必要がありました。費用面では、必要最低限の時間に調査を絞るため、ご主人の「怪しい曜日と時間帯」の情報を依頼者から事前にしっかりいただけたのが大きかったです。特に「金曜の夜だけ帰りが遅い」「土曜の朝はやたら機嫌がいい」など、生活の中で見つけた小さな違和感が、調査を大きく効率化してくれました。調査終了後は、証拠資料を元に夫と冷静に話し合う場を設けたいという依頼者の希望に応じて、証拠の整理や簡易な書面の作成もサポートしました。調査は証拠を集めることがゴールではなく、その後の人生をどう立て直すかが本当の意味での目的。今回はそのスタートラインに、少しでも寄り添えた調査だったと感じています。
ご希望であれば、証拠資料の提出や法的アドバイスに特化した専門家のご紹介も可能です。必要であればお申しつけください。